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2008/12/17

『国定忠治』

著者:津本陽

風雲急を告げる幕末も近い江戸後期、英傑と呼ばれる人物が大勢輩出された。
その中の一人、上州一円の大親分・国定忠治の物語。
「赤城の山も今宵限り...」の台詞はあまりにも有名たが、
任侠の世界に生き、男気に惚れた何百人のも名うての子分が付き従え、弱きをたすけ、強きをくじく、庶民の味方として描かれ、立ち回りも痛快。
本書は時代背景がしっかりしており、当時の情勢に関する説明も詳細で、国定忠治の生き方のディテールがより詳細に描写されている。
磔という壮絶な最後を迎える。
役人は二束草鞋を履き、強いものに媚、弱き者をいじめ、幕府の威光も届かず、腐敗しきった当時、権力に逆らって最後まで自分が正しいという生き方を貫き通した男の中の男として、いつまでも語り継がれる魅力的な人物像が余すところなく伝えられていると思う。

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